【開発秘話】ソースのシミを気にせずたこ焼きを楽しみたい
「キャンプで『たこ焼き』ってなかなか想像できないのですが、なぜ今回ソースのいらないたこ焼き粉を作ろうと思ったんですか?」。素朴な疑問を投げかけてみました。
「キャンプ中に子どもがソースで服を汚したことがあってね……。そのことが、たこ焼き粉を作ろうと思ったきっかけなんです。キャンプ中って服が汚れても、すぐに洗えないでしょ? ソースの付いた手や口を服でふいたりするし、おまけにそんな状態で親に抱きついてくると、親の服まで汚れてしまってもう大変なんです!」
笑いながら話してくれたはまちゃんさんは、すっかりパパの顔でした。キャンプの日程が長いとその分、洗濯までに時間が経ってしまい、ソースのシミが落ちにくくなってしまうのも悩みだったそうです。
「ソースを使わずに食べられるたこ焼きがあれば、子どもも大人も汚れを気にせず、みんな楽しめるんじゃないかと思いました。でも、ただソースがいらないってだけでは面白くないなと。ほかにも何か変化をつけたいと思って調査をしていたところ、たこ焼きを作るには意外とたくさん道具が必要であることに気づいたんです」
確かに、たこ焼きを作るときは、ボウル、泡立て器、計量カップなど、タネを作るのにさまざまな調理道具が必要です。準備や洗い物が多くて面倒だからという理由で、たこ焼き作りを楽しめないという人も多いのだそう。
「パッケージの中でタネ作りが完成する商品は、実は、日本のどの企業もやってなかったんです。そこに踏み込むことで、より実用的で満足度の高い商品ができると思いました」
子どもの服に付いたシミがきっかけで、日本で初めての商品が完成するとは! キャンパーとしての視点と、親としての視点があったからこそ、双方の立場から納得できる商品に仕上がったのでしょう。
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