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田舎暮らしの本 12月号

最新号のご案内

田舎暮らしの本 12月号

11月1日(金)
890円(税込)

© TAKARAJIMASHA,Inc. All Rights Reserved.

小さな畑で多品種、多収量!自然菜園でプチ自給 【第6回】

掲載:2024年10月号

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朝露においしさ深まる季節
秋野菜と夏野菜が重なる収穫の秋たけなわ

秋たけなわの10月。近年では日中気温の高い日もありますが朝夕は涼しく、野菜も人も暑さ疲れから回復して元気がみなぎる季節です。菜園は名残の夏野菜と秋野菜の収穫が重なる時期。秋が進むにつれて朝夕の寒暖差が野菜は味わいを深めます。

10夏&秋野菜の収穫

10月下旬にはレタス類が穫れはじめ、夏蒔きのキャベツ類の収穫も間近に。

○夏野菜は降霜まで楽しめる

 朝夕の寒暖差が大きくなり朝露が輝く10月は、9月に引き続き名残の夏野菜が収穫できます。ナス、トマト、キュウリは皮がかたくなりますが、昼間の光合成でつくられたデンプンや糖が涼しい夜に実に回り、果肉の味わいを深めます。収穫のペースこそ遅くなりますが、霜が降りるまで楽しみましょう。

夏野菜の収穫は霜が降りるまで楽しめる。

○間引き収穫で大きく育てる

 9月に直蒔きした根菜類や葉菜類は、間引き収穫して育てます。カブ、ダイコン、ニンジンなど根菜類はいずれも、間引きのタイミングが遅れると、その後は根が太くなりません。

 本葉3~4枚で初生皮層が破れて中から現れた根の部分が肥大していきます。このとき最終株間の半分まで間引きます。さらに、本葉5枚から遅くとも本葉8枚には、最終株間に間引くのがポイントです。

 家庭菜園の楽しみは出荷サイズの収穫だけではありません。間引きも収穫と考えて、早いうちからどんどん食べてください。

さまざまな葉菜類が育つ10月の菜園。葉の赤いカラシナは虫が寄りにくく混植に最適。

○ネギ類やニンニクがスタート

 越冬して翌年穫る野菜ではネギ類やゴボウが種蒔きの適期です。ニンニクも10月中旬までに植え付けます。

○サツマイモは降霜前に収穫

 サツマイモは寒さに弱く、葉が1度でも霜に当たると土中のイモまで傷みます。降霜前の10月にすべてを掘りましょう。サトイモの収穫は初霜直前です。

葉菜類、根菜類は間引いて育てる。家庭菜園では間引き収穫がおいしい。

種蒔きして発芽したネギ類。雨の少ない年には水やりが欠かせない。

 

監修/竹内孝功

たけうち・あつのり1977年生まれ。長野県を拠点に菜園教室「自然菜園スクール」などを開催。著書に『自然菜園で育てる健康野菜 ゼロから始める無農薬栽培』『完全版 自給自足の自然菜園12カ月 野菜・米・卵のある暮らしのつくり方』、新装版『無農薬「自然菜園」で育てる人気野菜』(すべて宝島社)ほか多数。

WEBサイト「@自給自足Life」https://39zzlife.jimdofree.com/

 

文・写真/新田穂高 イラスト/関上絵美・晴香

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