田舎暮らしの本 Web

  • 田舎暮らしの本 公式Facebookはこちら
  • 田舎暮らしの本 メールマガジン 登録はこちらから
  • 田舎暮らしの本 公式Instagramはこちら
  • 田舎暮らしの本 公式X(Twitter)はこちら

田舎暮らしの本 1月号

最新号のご案内

田舎暮らしの本 1月号

12月3日(火)
890円(税込)

© TAKARAJIMASHA,Inc. All Rights Reserved.

小さな畑で多品種、多収量!自然菜園でプチ自給 【第6回】

掲載:2024年10月号

この記事の画像一覧を見る(6枚)

朝露においしさ深まる季節
秋野菜と夏野菜が重なる収穫の秋たけなわ

秋たけなわの10月。近年では日中気温の高い日もありますが朝夕は涼しく、野菜も人も暑さ疲れから回復して元気がみなぎる季節です。菜園は名残の夏野菜と秋野菜の収穫が重なる時期。秋が進むにつれて朝夕の寒暖差が野菜は味わいを深めます。

10夏&秋野菜の収穫

10月下旬にはレタス類が穫れはじめ、夏蒔きのキャベツ類の収穫も間近に。

○夏野菜は降霜まで楽しめる

 朝夕の寒暖差が大きくなり朝露が輝く10月は、9月に引き続き名残の夏野菜が収穫できます。ナス、トマト、キュウリは皮がかたくなりますが、昼間の光合成でつくられたデンプンや糖が涼しい夜に実に回り、果肉の味わいを深めます。収穫のペースこそ遅くなりますが、霜が降りるまで楽しみましょう。

夏野菜の収穫は霜が降りるまで楽しめる。

○間引き収穫で大きく育てる

 9月に直蒔きした根菜類や葉菜類は、間引き収穫して育てます。カブ、ダイコン、ニンジンなど根菜類はいずれも、間引きのタイミングが遅れると、その後は根が太くなりません。

 本葉3~4枚で初生皮層が破れて中から現れた根の部分が肥大していきます。このとき最終株間の半分まで間引きます。さらに、本葉5枚から遅くとも本葉8枚には、最終株間に間引くのがポイントです。

 家庭菜園の楽しみは出荷サイズの収穫だけではありません。間引きも収穫と考えて、早いうちからどんどん食べてください。

さまざまな葉菜類が育つ10月の菜園。葉の赤いカラシナは虫が寄りにくく混植に最適。

○ネギ類やニンニクがスタート

 越冬して翌年穫る野菜ではネギ類やゴボウが種蒔きの適期です。ニンニクも10月中旬までに植え付けます。

○サツマイモは降霜前に収穫

 サツマイモは寒さに弱く、葉が1度でも霜に当たると土中のイモまで傷みます。降霜前の10月にすべてを掘りましょう。サトイモの収穫は初霜直前です。

葉菜類、根菜類は間引いて育てる。家庭菜園では間引き収穫がおいしい。

種蒔きして発芽したネギ類。雨の少ない年には水やりが欠かせない。

 

監修/竹内孝功

たけうち・あつのり1977年生まれ。長野県を拠点に菜園教室「自然菜園スクール」などを開催。著書に『自然菜園で育てる健康野菜 ゼロから始める無農薬栽培』『完全版 自給自足の自然菜園12カ月 野菜・米・卵のある暮らしのつくり方』、新装版『無農薬「自然菜園」で育てる人気野菜』(すべて宝島社)ほか多数。

WEBサイト「@自給自足Life」https://39zzlife.jimdofree.com/

 

文・写真/新田穂高 イラスト/関上絵美・晴香

この記事の画像一覧

この記事の画像一覧を見る(6枚)

この記事のタグ

田舎暮らしの記事をシェアする

田舎暮らしの関連記事

めかぶが入ったビール!? クラフトビールで復興! まちに新たなコミュニティと文化を生み出すブルワリー【宮城県気仙沼市|BLACK TIDE BREWING】

【鉄道ファンにはたまらない移住施設】駅舎を居住空間へと生まれ変わらせたお試し暮らし住宅【山口県萩市】

【一度は泊まってみたい魅惑のお宿】電車旅の拠点にぴったり!快適で便利な駅舎ホテル【広島県尾道市】

【一度は泊まってみたい魅惑のお宿】鉄道好き垂涎!登録有形文化財の駅舎でエモーショナルな体験を【静岡県浜松市】

田舎暮らしは「秘密の部屋」/自給自足を夢見て脱サラ農家37年(62)【千葉県八街市】

【時短調理】放置OKでプロ級料理が作れる!? おすすめロースターは全国土鍋シェアNo.1の萬古焼の技術が決め手! 火を止めても加熱が続く安心&簡単調理器具

温暖な気候、豊かな自然の恵み、アクセス良好! 瀬戸内エリアの人気のまち「AKB(赤穂市・上郡町・備前市)」で暮らそう

移住者数が3年で3倍に! ずっと住み続けたいまち【愛媛県今治市】本誌ランキング2年連続 全4部門1位!

【築100年古民家】絵本のような絶景に包まれた秘境の美しい伝統住宅!200万円の9LDKはほぼ改修不要!? 宿泊施設や飲食店にも活用可能!【福島県金山町】