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2月3日(月)
890円(税込)

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寒さの続く冬の家庭菜園計画! 1月に植えるべき野菜BEST6を紹介!

執筆者:

農業YouTuber黒壁の「誰でも手軽に家庭菜園」vol.2

YouTubeチャンネル「まるっと農業日記」を運営する黒壁勇人(くろかべ・はやと)さんが、誰でも気軽に家庭菜園を楽しめる方法をまるっとレクチャーする本連載。 第2回のテーマは「1月に植えるべきおすすめ野菜」。寒い1月は実は春野菜を植え付けるのに最適な季節。1月に植えるべき野菜BEST6をご紹介します。

1月は春野菜を植えるのに最適

寒い日が続く1月。

家庭菜園を始めたいけれど、こんなに寒い季節に植えられる野菜ってあるの?

そう思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。実は、1月は春野菜を植えるのに最適な時期なんです。

この連載では、初心者の方でも、家庭で手軽に楽しく野菜を育てるための情報をわかりやすく発信していきます。第2回のテーマは「1月に植えるべきおすすめ野菜」です。

寒い時期の家庭菜園で気を付けるポイント

1月が春野菜を植えるのに最適な時期とはいっても、次の2点に気を付ける必要があります。

1. 寒さに強い品種を選ぶこと

実は同じ野菜であっても、品種によって耐寒性が大きく異なります。種や苗を選ぶ際には各品種の特徴を確認するようにしましょう。

2. 適切な防寒対策をする

特に発芽までの期間はビニールトンネルや不織布でプランターを保温するのが良いでしょう。

1月に植えるべき野菜 BEST6

さて、では具体的に、1月の植え付けに適していて、初心者にも育てやすい野菜って?

私、黒壁が、初心者にも育てやすいおすすめ野菜を厳選してランキング形式でご紹介します!

第6位  かぶ

かぶがおすすめな理由は、まず第一に「栽培が簡単」なこと。

寒さに強い「時無子蕪(ときなしこかぶ)」や「冬の庄(ふゆのしょう)」のような品種なら、初心者でも比較的簡単に育てられ、1月に植えれば3月~4月には収穫することができます。

そして何より、春先の採れたてのかぶは最高に美味しい!

ぜひ栽培してその美味しさを体感していただきたい野菜です。

第5位  小松菜

小松菜は1年を通して栽培できる葉物野菜の代表です。小松菜の旬は冬から春の初めにかけて。収穫がだいたい植え付けから45~60日くらいになるので、旬の小松菜を楽しむためには、今がギリギリ植え付けのチャンスです。

第4位  ほうれん草

冬の寒さにあてたほうれん草は、甘みが増しびっくりするほど美味しくなります。成長が早く、1~2ヵ月で収穫できてしまうのも嬉しいポイント。

また美味しいだけではなく、冬のほうれん草は夏のほうれん草よりも栄養価が高く、ビタミンCは約3倍だといわれています。

1月から育てるなら「クロノス」や「オシリス」といった品種がおすすめ。

栽培の注意点としては、酸性土壌が大敵なので、石灰を入れて土作りをする必要があります。

第3位  フキ

毎年自宅でフキを収穫して春を味わえたら最高ですよね。

フキは地下茎といわれる茎を植えることで増えていく野菜です。フキの地下茎はあまり見たことがない方が多いかもしれませんが、ホームセンターやネットショップで買うことができ、育てるのもそんなに難しくありません。

ただし、収穫には1年かかり、食べられるのは来年の春から。じっくり育てていく野菜です。

第2位  コシアブラ

聞きなれない名前かもしれませんが、コシアブラは山に自生している落葉樹です。独特な苦みのある新芽をてんぷらにすると抜群に美味しく、「山菜の女王」とも呼ばれています。

ですが、このコシアブラ、すぐに鮮度が落ちるため一般的にはほとんど流通していません。そんな貴重な食材が自分で栽培すれば食べられるというのは、家庭菜園の醍醐味ではないでしょうか。

育て方も意外と簡単で。3月ごろまで出回る苗木を入手して鉢に植え替え、風通しの良いところで適度に水を与えればすくすくと成長し、一度植えると毎年美味しいコシアブラが食べられるようになります。

第1位  行者ニンニク

コシアブラが「山菜の女王」であるのに対して、「山菜の王様」と呼ばれているのが行者ニンニクです。ネギやニラの仲間で、ニンニクとは別物。ニンニクの香りや美味しさを凝縮したような味わいの野菜です。疲労回復に効く「アリシン」という成分がニンニクより多く含まれているなど栄養価が抜群に高く、食べると翌日元気がみなぎる! なじみのない方も多いかもしれませんが、北海道ではおなじみの野菜です。

行者ニンニクはもともとは野草なので栽培も難しくなく、植えれば勝手に育っていきます。

ただし種から育てると芽が出るまでに1年以上、収穫できるようになるまでにはさらに3~5年かかるので、すぐに食べたい場合は苗を購入するのが良いでしょう。

行者ニンニクの苗は希少で、ホームセンターなどには売っていませんが、ネットショップなどで購入することができます。

旬の野菜や希少な野菜を味わえるのが家庭菜園の醍醐味!

育てやすく王道のかぶや、旬を味わえる小松菜やほうれん草から、あまり知られていない希少な山菜まで、幅広く紹介させていただきました。

まさに旬な野菜を採れたての状態で楽しめたり、スーパーでは手に入らない希少な野菜を味わったりできるのが家庭菜園の醍醐味です。

ぜひ挑戦してみてください!

写真提供:YouTubeチャンネル「まるっと農業日記」

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この記事を書いた人

黒壁勇人(農業YouTuber)

黒壁勇人(農業YouTuber)

黒壁勇人(くろかべ・はやと) 北海道出身の農家の息子。 登録者数7.13万人のYouTubeチャンネル「まるっと農業日記」を運営。 農業声優Machico「週末ノウカー」準レギュラー、 第3期サントリー本気野菜公式アンバサダーも務める。 より多くに人に農業の魅力を知って欲しいと、YouTubeチャンネルでは、家庭菜園から野菜の植え方・育て方、そのコツまで誰でも簡単に農業を楽しめる方法を初心者にもわかりやすく紹介している。

Instagram:@kurokabe_farm

Website:https://www.youtube.com/@marutto_farm

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