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田舎暮らしの本 5月号

最新号のご案内

田舎暮らしの本 5月号

3月1日(金)
890円(税込)

© TAKARAJIMASHA,Inc. All Rights Reserved.

50万円で買った築100年の古民家を夫婦でリノベーション(購入編)【香川県】

ありんこです。現在、夫婦で写真家をしながら香川県の田舎で暮らしています。2020年、28歳のときに、築100年の9DKの古民家(土地面積:700㎡、延床面積:150㎡)を50万円(その他修繕費・工具費など500万円以上)で購入しました。「60歳くらいで夫婦で田舎暮らしをしたいねぇ」なんて思っていたのですが、30年ほど早く実現したかたちに。今回は購入編ということで、古民家の購入に至った経緯から、リノベーションの取り掛かりまでをお話していきます。これから田舎暮らしをしたい人の参考になれば幸いです。

プロフィール

ありんこ(妻)

大学を卒業し都会から逃げておだやかな瀬戸内、香川県へ移住しました。高松市の空き家を再生して作った小さなリノベ物件シェアハウス(ALINCO houseとCo ALINCO house)を運営中。軽自動車(スズキ・エブリー )をソーラーパネルやベッドを設置してときどき車中泊・バンライフをしています。2020年夏のおわり頃、香川県の田舎のエリアで築100年を超える古民家を購入。新しい拠点をつくるべく夫婦でDIY、リノベーションに挑戦しています。

SONO(夫)

会社員(気象予報士・Webデザイン)とフリーランス(写真・映像・SNS)の複業をしながら都会と田舎の二拠点生活中。テレワーク・フレックス・複業をフル活用した新しい暮らし方や働き方を各種メディアで発信しています。

note:https://note.com/haletoke/m/mb5e7199bc30d
Youtube:https://www.youtube.com/playlist?list=PLBwFz-Ff1sBf7c0elrnb0-X6Q4gANvMgl

01・28歳で夫婦で田舎に古民家を買った理由

「やりたいことはなるべく早くやった方がいい」。というのも「いつかやりたい」は時間やお金や周囲の目なんかを理由に、いつまでもやらないで時間ばかりが過ぎてしまいがちだから。年老いて気力や体力が衰えてから実現しても、なかなか身体が動かなくなってしまうんですよね。

例えば、旅に出たいならとりあえず移動やホテルのチケットを取っちゃった方がいいし、英語を学びたいならオンライン英会話の申し込みをした方がいい。転職をしたいなら転職エージェントに登録した方がいいし、フリーランスになりたいなら手に職をつけられるように機材や学習教材を買った方がいい。

ということで私たち夫婦も思い切って築100年の古民家を購入しました。物件の写真を載せるとこんな感じ。ボロボロ&ゴミ屋敷で笑っちゃうような物件。写真を載せながらご紹介していきます。

藁葺きの天井裏

瓦がボロボロの屋根

残置物が多すぎる

昔ながらの乾燥機

古めかしいシャンデリア

骨董品もたくさん

金色の壁紙がバブリー

もうゴミだらけだし、家はボロボロだし、相見積もりをとってみると納屋や畜舎は解体で安くても200万円、全部ちゃんとやると500万円も費用が必要とのこと。屋根の葺き替え費用も300万〜400万円ほどと言われ、めちゃめちゃ大変ですが全部自分たちでやることにしました。

キッチンは食器と鍋の山

布団も大量にあってすごい

昔ながらのガラスのひき戸

ふすまなども全部取っちゃいます

ひたすら掃除をしていきます

築100年の家はとにかく広い

中庭は草ボーボー

02・片付けをする

残地物やふすまなどを取り払った状態

おーキレイになりましたね!ここから畳をはいでいきます。

撤去した畳は処分するのに1枚1500〜2000円ほどするので、解体して畑の肥料にしちゃいます。

03・天井を破壊する

つづいて、ボロボロの天井を破壊していきます。


おおー100年前の梁は立派ですねー! 古民家なので天井はこのまま梁を見せる形で行きたいと思います。DIYで解体する際は安全靴脚立バール防塵マスクヘルメットは必須です。

えっ、断熱はどうするかって? 広めの古民家で完全断熱しようとすると、確実に500万〜1000万円以上の費用がかかります(屋根の葺き替えや壁・床断熱など)。私たち夫婦にはそんな資金はないので、できるだけ自分たちでDIYをしつつ、寒い時は厚着をし、暑いときは薄着で扇風機で過ごして生きていきます。田舎の古民家をリノベする人は「寒さと暑さと虫」からは逃げられません。このあたりが苦手な人は古民家暮らしは難しいのが実情です。

04・床をめくる

続いて床をめくっていきます。シロアリさんがいないかドキドキしながら床をはぐります。

100年も昔の家なので、シロアリでかなりやられているかなぁと心配していたのですが、なんと奇跡的に大丈夫でした! 床がかなり高かったので、被害がなかったのは幸運ですねぇ。こちらはこのあと防水シートとを貼って気密テープで隙間をふさいた後に調湿剤を撒いていきます。

05・住みながらDIY・リノベーションしていく

お金はまったくないけれど、自分たちの家を自分たちで少しずつ作るのって豊かな時間だと思うんですよね。「田舎でゆっくり過ごしたい」そう考えている人も少なくないはず。これからは、この家にテントを貼って暮らしながら、どの部屋をどんな風にリノベーションしていこうか考つつ、その様子をどんどん発信していきます。次回は屋根のDIYについてお話ししていきますので、ぜひ楽しみにしていてください。

それでは今回はこの辺で、またお会いしましょう:)

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