ありんこです。夫婦で写真家をしながら香川県の田舎で暮らしています。突然ですが、みなさんは「田舎に古民家を買って住みたいなー」なんて思ったことありませんか?
「思ったことあるー!」と感じてくれたあなたとは仲良くなれそうです:)というのも、私たち夫婦は2020年28歳のときに築100年の9DKの古民家(土地面積:700㎡、延床面積:150㎡)を50万円(その他修繕費・工具費など500万円以上)で購入したから。私たちは
・やりたいことは早くやる
・半径2mの大切な人を大切にする
・想いとお金のバランスをとる
この3つを大切に生きているのですが、田舎の古民家で暮らす願望もいまのうちに叶えてしまおうと考えたわけです。というのも
・若いときはお金と時間はないが、体力はある
・年老いるとお金と時間はあるが、体力がない
というのが世の常だから。しかも、下手すると年老いてもお金も時間もない可能性もあるわけで。となると、どうせいろいろやるなら若いうちにやったほうが絶対によいのでは?と考えました。
ありんこ(妻)
大学を卒業し都会から逃げておだやかな瀬戸内、香川県へ移住しました。高松市の空き家を再生して作った小さなリノベ物件シェアハウス(ALINCO houseとCo ALINCO house)を運営中。軽自動車(スズキ・エブリー )をソーラーパネルやベッドを設置してときどき車中泊・バンライフをしています。2020年夏のおわり頃、香川県の田舎のエリアで築100年を超える古民家を購入。新しい拠点をつくるべく夫婦でDIY、リノベーションに挑戦しています。
SONO(夫)
会社員(気象予報士・Webデザイン)とフリーランス(写真・映像・SNS)の複業をしながら都会と田舎の二拠点生活中。テレワーク・フレックス・複業をフル活用した新しい暮らし方や働き方を各種メディアで発信しています。
note:https://note.com/haletoke/m/mb5e7199bc30d
Youtube:https://www.youtube.com/playlist?list=PLBwFz-Ff1sBf7c0elrnb0-X6Q4gANvMgl
そんなこんなで、古民家を購入してDIYをしていくことに。このところやっていたのが屋根のセルフリノベーション。
見てください、この屋根。よーくみると、瓦があちこちひび割れていて雨の日は雨漏りでビショビショです。瓦をめくってみるとこんな感じ。防水シート(ルーフィング)がボロボロで跡形もなくなっています。
※高所作業かつ古いスレート瓦にはアスベストが含まれている可能性があるので、屋根の葺き替えは専門業者に委託するのがおすすめです。DIYする方は必ず事前確認・準備のうえ自己責任でお願いします。
屋根の修理ってとっても高くて、面積や工法にもよりますが、安くても100万円くらい。高いと300万円を超えてしまうこともあるんですよね。ということで夫がこちらのロッククライミング用のハーネス・安全ロープ・アッセンダー・カラビナ・ヘルメット を利用してDIYにチャレンジしました。軽量ですこぶる快適とのこと。
すべての瓦をはがして一番下の板(野地板:のじいた)の状態に。下からみるとスケスケですね。
野地板はこんな感じ。そこまで痛んでいなかったので、このうえに12mmの針葉樹合板をはり、ルーフィングで一次防水したうえで、ガルバリウムとよばれる金属屋根を葺いていきます。
板の隙間からキッチンが見えますねぇ
チョークラインで野地板のしたの垂木(たるき)に印をつけて
12mmの針葉樹合板を貼っていきます
12mmの針葉樹合板をはったうえにルーフィングを施工していきます。合板を貼るのはブラックアンドデッカーのマルチツールというヘッド部分を取り替えられる工具がめちゃめちゃ便利。丸ノコとインパクトドライバーのヘッドがあればかなりはかどります。DIY初心者の方はとりあえずこれですね。
ルーフィングはニューライナールーフというちょっといい製品を購入。安いルーフィングは20年くらいしかもたないそうなのですが、こちらのルーフィングは30年くらい持つそうです。
ルーフィングの固定は電動タッカー・マックスステープル(ホッチキスみたいなやつ)を利用しました。早くて軽くてコードレスで便利。マキタで揃えておけば18Vの電池を使いまわせるので間違いないですね。
雨が降る時はブルーシートで養生しておくとよいです(ルーフィングも強い風が吹くと飛んでしまうので)。
ブルーシートは厚さ#3000以上のブルーシートがおすすめです(#3000未満だと薄くて防水にならない)。
この写真は瓦をのせて固定してますが、台風のような強風時には、木の板をビスで固定するなどがいいでしょう。ちなみに針葉樹合板を固定するビスはのダイドーハントの65mmと45mmの黒ビスを利用しました。野地板を突き抜けることもあるので、個人的に銀より黒がおすすめです。
最後に金属の屋根材を施工して完成。板金加工は板金バサミとつかみばしが必須。板金を固定するのは腐食を防ぐために、板金ビスを利用しましょう。迷ったら若井産業の板金ビスにしておけばOKです(50mmがおすすめ)。
板金の重なる部分はシーリングで固定しました。コーキングガンとセットで施工すると便利です(手にくっつくととりづらいので注意)。
完成した写真がこんな感じ
だいたい1週間くらいで施工完了しました。いびつでシーリングのこぼれなど目立ちますが、金額は業者に頼む半分以下で済みます。出来も雨漏りがなくなればOKです。ガルバリウムは穴あき25年保証なので、30年くらい持つといいなぁと。
※ちなみに大きな母屋の土葺きの屋根もDIYで葺き替えました。300万〜400万円ほどの見積もりだったのを、夫婦で仕事の合間に施工して約3ヶ月程度かけて完成させました。泣けてくるほど大変だった・・・。写真を載せておきます。
瓦をすべてどけて土嚢に土をつめ
古い野地板を取り除き
新しい野地板を貼り直し
針葉樹合板をその上にのせ
ルーフィングによる一次防水を行い
その上にガルバリウムの板金を施工しました。夫いわく「これは本当に苦行だった・・・」とのこと。屋根も終わり次回は床のDIYについてお話ししていきます!それでは今日はこのへんで、またお会いしましょう:)
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