掲載:2021年7月号
2021年5月上旬の情報です。
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昼夜の寒暖差が大きく、夏も比較的涼しい世羅町では、古くから米や野菜などの栽培が盛ん。多品目の収穫を楽しむには広いスペースが不可欠だが、こちらの物件には合計約760坪に及ぶ畑・山林・原野・雑種地などが付属。大正時代築の母屋も味わい深い。
日本の原風景を残す里で自給自足的に暮らせる
世羅町の中心部から北西へ車で20分ほど、初夏には山福田川に多くのホタルが飛び交うなど、貴重な自然に恵まれた田園の里。ここ山中福田(やまなかふくだ)地区の山辺の集落に、大正時代に建てられた木造茅葺きの平屋がある。
「世羅町内には平屋の古い家屋が少なくありませんが、この物件はその1つ。昔ながらの山里の情緒と、典型的な古民家ということが大きな魅力です」
そう話すのは、企画課の藤川道代(ふじかわみちよ)さん。間取りはゆったりとした6DKで、南側に4畳・8畳・6畳の和室が並び、北側にDKのほか各9畳の和室および板間が3室配置されている。
「所有者さんが定期的に通ってていねいに片付けや管理をされているので、築約100年で空き家になってからの時間もたっていますが、建物の状態は比較的良好に保たれています」と、藤川さんは説明する。
とはいえ、古びた浴室・トイレ・キッチンといった水回りは改修が望ましく、一部の床や天井に傷みが見られるため、入居にあたってはそれなりの費用を投じる覚悟が必要だろう。
南側に開けた約147坪の菜園スペースは手入れが行き届いており、そのまま利用ができそう。敷地の北側にある約320坪のスペースは、地目が原野となっているが、菜園として充分に利用可能。すぐ脇にある約222坪の山林と合わせて、上手に活用できれば自給自足的な暮らしがかなう。
敷地が広いので、2台以上の駐車は余裕。近隣には車で約4分の花観光農園「花夢の里」をはじめ、ドライブや散策を楽しめる名所が数多く揃う。
【物件データ】
広島県世羅町
古民家
150万円
土地:114坪・377㎡
延床:35坪・117㎡
菜園:約147坪
取得費補助:最大100万円
●6LDK●宅地●平坦地●都市計画区域外●築約100年●汲取●尾道自動車道世羅ICより約19km●世羅町山中福田の木造茅葺き鉄板覆い平屋。2012年から空き家。南側に幅約3mの舗装公道。畑、山林、原野、雑種地、そのほか土地付き。取得には農地法の規制あり。
●問い合わせ先:企画課 ☎︎0847-22-3206
【改修にかかる費用(概算)】
浴室、トイレ、DK、一部の床や天 井などの補修が必要(金額は要確認)。
【地域でかかる費用】
区費...年1万円など
【移住後に 参加したい行事】
草刈りや溝掃除などを定期的に実施。
世羅町移住支援情報
1~4週間のお試し暮らし
世羅町でのお試し暮らしや移住の準備に便利な施設が、木造平屋1DKの「安田体験住宅」だ。1週間単位で最長4週間まで利用でき、料金(体験料)は1週間(6泊7日)当たり1万円。滞在中は、「地域の人と交流したい」「農業関係者の話が聞きたい」など、利用者の希望に合わせたプログラムを提供してくれる。
お問い合わせ:企画課 ☎︎0847-22-3206 http://sera-ijyu.com
担当者に聞く!世羅町オススメスポット
四季折々に美しい観光農園や景勝地が多彩
「世羅町は、上質な農畜産物はもちろん、町内に8カ所の花観光農園があったり、古民家を改装したカフェがあったり、多くの魅力が詰まった観光のまちでもあります。季節を通じて見どころが尽きません」と、藤川さん。鎌倉時代から栄えた今高野山(いまこうやさん)では、宿坊を改装した和カフェが人気だ。
文/笹木博幸 写真/福角智江
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