長野市は長野県北部に位置する県庁所在地で、古くから善光寺の門前町として栄えてきた。中心街を離れ郊外に向かうにつれて、田園風景や中山間地の緑豊かな山村風景が広がり、夏は暑く、冬は寒い。四季がハッキリした気候だが、台風の影響を受けにくく、大雨・強風などの自然災害が少ないため、穏やかで暮らしやすいという特徴がある。新幹線の駅もあり、東京へのアクセスも良好。また、北は野沢温泉、南は安曇野、松本に上高地、東は志賀高原に軽井沢、西は白馬など、有名な観光地へ行きやすいのも利点だ。
長野駅は、かつては仏閣駅舎で有名だったが、北陸新幹線が長野まで先行開業したのと同時に近代的なデザインの橋上駅舎に改築された。写真は善光寺口で、ホテル、飲食店、百貨店などが軒を連ねている。
高台から見た長野市の南方向の景色。善光寺の本堂や塔の向こうに市街地が広がる。
長野市大岡地区の棚田。遠く雪が残る北アルプスの山並みを望む。
戸隠スキー場(山頂は標高1,748m)から、大迫力の戸隠連峰を真正面にとらえることができる。遠く北アルプスの山々が連なり、天気がいいと富士山を望めるビュースポットとしても人気だ。上質な雪と絶景のコントラストが掛け合わさって、大満足の時間を過ごすことができる。
市街地へもほど近いリンゴ栽培が盛んな住宅地
長野市北部のリンゴ栽培が盛んな地域に立つ築100年超の古民家には、リンゴ畑もあり、希望者は取得も可能。
間取りは、昔ながらの田の字になっており、一室は板張りに変更されている。建具もアルミサッシに変更されている。
全体的に改修が必要で、DIYでリノベーションするには、うってつけの物件となっている。
経年劣化によるキッチンや浴室・洗面所などの設備の更新、畳も取り換えが必要。床も一部に沈みがみられるので、基礎にも手を入れる必要があると思われる。トタン葺きの屋根にも錆が見られるので、補修するのがいいだろう。10帖の洋室の屋根裏にハクビシンと思われる獣が入り込んだことによる大きな傷みが見られ、そちらも改修しないといけない。
トイレに関しては、現状、汲み取り式だが、北側の道路に下水道本管が通っており、接続口も設置済み。分担金も支払い済みなので、下水道接続が可能だ。
都市の利便性と田舎らしさがほどよく同居する、豊かな自然に囲まれている長野市。この物件は、しなの鉄道北しなの線・三才駅から約1700m、徒歩20分、車で4分の距離にあり、三才駅⇔長野駅は約10分程度と、利便性がいい。
かつてリンゴ農家だった家で、倉庫などにはリンゴ栽培に使った農機具やプラスチックのコンテナなどが残っているが、残されている家財や生活用品は現所有者が片づけることになっている。
倉庫のほかに土蔵もあり、使うことができる。こちらもDIYでおしゃれに改修してみたい。
【物件データ】
長野県長野市
80万円
土地:184坪・609㎡
延床:40坪・133㎡
改修費補助:最大130万円
家財処分費補助:最大10万円
●6DK●宅地●平坦地●市街化調整区域●築年数不詳●汲み取り式トイレ●上信越自動車道須坂長野東ICより車で約18分●物件の立つ豊野地区は、リンゴ畑が多い閑静な住宅地。母屋は築100年を超える古民家で、敷地内には蔵もある。小学校へ約2km、中学校へ約3.9km。車で、豊野温泉りんごの湯とスーパーへ約5分、直売所へ約8分、総合病院へ約10分。土砂災害警戒区域内(土石流)。
長野県外の人が空き家バンクの物件を購入して移住すると、空き家の改修補助金を利用できる制度もある。
要件:20歳以上60歳未満、補助率:2/3、上限:50万円(市街化区域)、100万円(市街化区域以外)
●問い合わせ先:長野市移住・定住相談デスク ☎026-224-7721
玄関の様子。写真右側には4.5帖の洋室があり、ここから光を取り込んでいる。
4.5帖の洋室の様子。残されている家財や生活用品は、現所有者が片づけることになっている。
古民家の雰囲気を感じられる10帖の和室。奥にも10帖の和室が続いている。
ほかの10帖和室。和室は畳の取り換えが必要で、一部に沈みがみられるので、基礎にも手を入れる必要があると思われる。
10帖の洋室の様子。屋根裏にハクビシンと思われる獣が入り込んだことによる大きな傷みがみられる。
ダイニングキッチン。老朽化による設備の傷みがあるため、改修が必要だ。
洗面所の手洗い部分が破損しているので、交換が必要。
バスルームはシャワー付き。ちなみにトイレは汲み取り式になっているが、下水道との接続が可能なので、水洗化することができる。
【長野県 長野市の魅力】
子育てがしやすい環境で、働きやすい県都
北信エリアに位置する県都・長野市。県庁の本庁舎は標高362m地点にあり、「日本で最も標高が高い県庁所在地」として知られている。善光寺平を中心に発展した市街地には都市機能が集まり、首都圏へのアクセスも良好。一方、飯縄山(いいづなやま)や妻女山(さいじょさん)や犀川(さいがわ)など、天然の観光資源を多く有し、市街地から車を30分ほど走らせると山間の豊かな自然に出合うことができる。
現在の市長は、「キング・オブ・スキー」の異名を取った荻原健司氏が務め、「健幸増進都市」を目指している。制度としては、「自然体で子育てがしやすい環境づくり」に取り組んでおり、妊娠時の支援や養育を支援する体制が万全。安心して子育てをできる環境となっている。そのほか、長野市だけでなく、長野県は県全体で「子育て家庭優待パスポート事業」を実施しているため、18歳以下の子どもがいる家庭は、協賛店舗などで様々な優待サービスを受けることができる。
長野市には約19,000の企業があり、このうち本社または支社の企業が約6,000と、働く環境が非常に充実。長野県は8つの県と隣接しており、加えて関西方面にも関東方面にも行き来がしやすい立地にあるため、全国展開をする企業の支店が集中している。
第11回 住みたい田舎ベストランキングの「20万人以上のまち」で総合部門13位、若者世代・単身者部門で8位、子育て世代部門で12位。
【松代(まつしろ)温泉】
真田幸村ゆかりの長野県松代温泉の温泉旅館、松代荘。源泉掛け流しの天然温泉は、もともと無色だが、鉄分を多く含むため、湯船に到達する頃には酸素と反応して美しい黄金色に変化するという面白い特徴がある。レストランもあり、日帰り入浴客も食事とセットで楽しむことが多い。
【戸隠神社 奥社の杉並木】
霊山・戸隠山の麓を中心に創建された二千年余りに及ぶ歴史を刻む神社。随神門から参道をはさんで500mにわたって300数本の杉が美しい並木をつくっている。
【おやき】
小麦粉やそば粉で作った皮に、あんこや切り干し大根、野沢菜などの餡を包み込み焼いた郷土料理。駅の売店や土産物売り場、スーパーなど、至る所で売られている。
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