福井県の嶺北(れいほく)地方西部に位置する越前町(えちぜんちょう)は、人口2万人強のまち。2005年に、旧朝日町、旧宮崎村、旧越前町、旧織田町の4町村が合併し、新たな“越前町”として誕生しました。福井県の食卓を支える港町で、越前がにや越前水仙など県を代表するブランドを持つ越前地区、織田信長一族発祥の地であり、越前国の二の宮「劔(つるぎ)神社」とともに繁栄した織田地区、日本六古窯のひとつ越前焼の伝統の技が息づく宮崎地区、泰澄(たいちょう)大師が残した多くの寺社仏閣により歴史と文化豊かな朝日地区の4つのエリアに分けることができます。
越前町というと、全国に名だたるブランド「越前がに」を中核とした港町、というイメージが強いかもしれませんが、潮風が心地よい日本海の「海」に加え、懐かしい「土」の香りがする風土、優しい「里」が育んだ文化など、それぞれの特徴が合わさり、多彩な文化、多彩な風土を楽しめる、それが越前町です。
2023年6月の情報です。
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掲載: 田舎暮らしの本 2023年6月号
越前海岸は、北は東尋坊(とうじんぼう)、南は敦賀市杉津(すいづ)にかけての海岸線で、国定公園に指定されています。越前岬を中心に、緩い「く」の字形で日本海へ突き出ていて、北端部に九頭竜川(くずりゅうがわ)が流れ込んでいます。高さ130mもの断崖がそそり立ち荒々しい波が打ち寄せる「越前岬」や風と波の浸食で岩に穴が開いた自然の大トンネル「呼鳥門(こちょうもん)」など、隆起海岸による雄々しい奇岩断崖が特徴で、その海岸美は圧巻です。
織田盆地は、四方を山に囲まれた環境から、霧に包まれることが多くあります。高台から望むと、里山を雲海が包み込む幻想的な風景を見ることができます。織田盆地のほぼ中央には、織田信長公の祖先とゆかりのある劔神社が鎮座しています。
町内の江波(えなみ)、内郡(うちごおり)、岩開(いわかい)、佐々生(さそう)、中(なか)、天王・宝泉寺(てんのう・ほうせんじ)、梨子ヶ平(なしがだいら)、乙坂(おつさか)の8地区は、伝統的⺠家が集積した福井らしい町並みや集落景観を有する地区として、「伝統的⺠家群保存活用推進地区(福井県)」に指定されています。どっしりとした大きな屋根、白い漆喰に茶色の格子など、伝統的な家々が周囲の風景に溶け込み、美しい景観を作り出しています。
釣り好きにぴったりな立地に立つ築150年の古民家
越前岬から国道305号線を南下した越前海岸沿いの集落に立つ築150年の古民家。もちろん日本海が目の前で、白浜漁港や白浜海水浴場がすぐ近くにあります。車で5分圏内に、「越前がにミュージアム」や越前温泉露天風呂「漁火(いさりび)」などがあります。
物件は築150年で、どっしりとした大きな屋根、白い漆喰に茶色の格子、天然木を用いた造りなど、福井の伝統的な古民家らしい外観デザインを備えた魅力的な建物です。1階に4部屋、2階に2部屋あり、1階の床は白アリ防止のため撤去してあるので、大幅な修繕工事が必要となります。また、設備などの状態も未確認です。屋根瓦は15年ほど前に改修済み。駐車場はなく、道幅も狭く敷地内に車での進入は難しい状況です。土砂災害特別警戒区域内。
【物件データ】
福井県越前町
250万円
土地:55坪・183㎡
延床:不明
取得費補助:最大30万円
改修費補助:最大30万円
●6K●宅地●平坦地●都市計画区域●約150年●トイレ要確認●北陸本線武生駅より約21km●白浜漁港のすぐ近くに立つ木造2階建て。天然木を用いた古民家らしい造りで、部屋数は1階に4室、2階に2室。1階の床は撤去。大幅な補修が必要。駅は遠いが、バス停へ約100mの距離。土砂災害特別警戒区域内。駐車場なし。道幅が狭く車両での進入困難。
●問い合わせ先:㈲タツノ不動産 ☎0776-38-6120
高い天井に、太い梁、白い漆喰に茶色の格子と、古民家の風情がそのまま残った室内。古民家のよさを活かして改修することができます。
1階の床は白アリ防止のため撤去してあるため、大幅な改修が必要となります。改修には補助金が活用できます。
畳が残っている和室。床の間があり、風情ある設えです。
キッチンは、設備など未確認のため、見学時に状態を確認してください。
タイル貼りのお風呂は、シャワーと混合栓が備わっています。給湯器が使用できるかどうかは要確認。
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福井県越前町の魅力を紹介!
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