◎ごまとの出会い、ごまのお喋り
〇ぱせりとの別れ。ごまとの出会い
2017年3月、コザクラのぱせりが旅立ちました。
同年8月、生後4ヶ月のウロコインコ、ごまを迎えました。最初の3日間はケージに慣らすため外には出さず、半分ほど布をかけた状態で静かに過ごしました。うめとの対面の日、ケージを仕切っていた布を外すと、2羽は嬉しそうに頭を上下させ挨拶を交わしました。
ケージから出たうめはすぐにごまのケージに行き、こう言いました。
「ご飯、おいしーのたべた?」
「ご飯、おいしーのあったよ」
うめの新たな恋が始まりました(笑)。ごまもそれに応えようとうめの近くへ行きました。
思えばこのときから一緒に遊ばせていれば、うめの恋は報われていたかもしれません。でも私は2羽の体格差による事故を心配し、ここから半年ほど別々に遊ばせたのです。
〇ごまの初めて
私はそのうち、うめがごまの声をマネするんだろうなと思っていました。
ところがマネをし始めたのはごまのほうだったのです。迎えて1週間ほどで「うめちゃん!」と言うようになりました。ウロコインコが言葉を話すとは思っていなかったので驚きました。
それにしても自分の名前じゃなくて、なぜうめちゃん?
答えはすぐにわかりました。うめのお喋りを聞いて覚えたのです。私は、これからごまの名前をたくさん呼んでやろうと思いました。
それまで私はコザクラとセキセイしか知らなかったので、生後4ヶ月のごまはもう成鳥に近いと思っていました。そのため初めてケージから出したとき、そのオドオドぶりに驚きました。おやつとおもちゃを床に置きごまを下ろしましたが、床が怖くて部屋も怖くて、すぐに私の膝に上ってきました。羽も生えそろっていて大きいのに、生後4ヶ月のごまは雛のようでした。
そんなごまが最初に興味を持ったのは「水」でした。それまでオドオドしていたのが嘘のように目を輝かせ、水道から出る水をつかもうと頑張りました。
〇ごまの呼び鳴きは「ごまちゃん、おはよ!」
ごまが次に覚えた言葉は「ごまちゃん、おはよ」でした。この言葉は朝のあいさつに使います。
同じインコでも小型と中型ではいろいろ違いがあることがわかりました。小型のうめはよくさえずりをしますが、中型のごまはさえずりをしません。うめがさえずっているときでも、たまに小さく「グァ」と鳴くぐらいで静かにしています。
ある日私が外出から帰ると、うめはいつも通り全力の呼び鳴きをし、ごまは振り絞るような声で「ゴマチャン、オハヨ!」と言いました。このときハッとしました。ごまにとって「ごまちゃん、おはよ」は私に会えたときの言葉だったのです。
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