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田舎暮らしの本 7月号

最新号のご案内

田舎暮らしの本 7月号

6月3日(月)
890円(税込)

© TAKARAJIMASHA,Inc. All Rights Reserved.

もっと家族と過ごしたいと移住。生活費が下がり、子育ても楽しく【山口県光市】

西日本屈指の美しい海岸として知られる虹ケ浜海岸を有する山口県光市。そんな海を身近に感じてのんびり子育てをしたいと、2022年に東京から移住した河内さん夫妻。家族団らんの時間が増える働き方や、海のそばで暮らす楽しさを教えてもらった。

掲載:2023年1月号

山口県光市(ひかりし)
山口県の南東部に位置し、人口は約5万人。島田川下流部の河口デルタ地帯を中心に市街地が形成されており、その両端に、室積海岸と虹ケ浜海岸がある。江戸時代中期の港町の面影を残す「室積海商通り」など、歴史の息吹も感じられる。東京から山陽新幹線徳山駅経由で、山陽本線光駅まで約4時間40分。

海や公園で自由に遊べる! 子育ては地方がいいと実感

近隣へのお出かけは、チャイルドトレーラーを接続した自転車で。「海まで気が向いたらすぐ行ける距離なので、平日も子どもたちが保育園から帰ってきたら、よく遊びに行きます」と菜々子さん。

 瀬戸内海国立公園の一角を占める光市は、白砂青松の美しい海岸線が続き、この景色に心奪われた人が多く移り住んでいる。河内菜々子(こうちななこ)さん(32歳)もその1人。

「祖父が隣の田布施町(たぶせちょう)に住んでいますが、光市にはほとんど訪れた記憶がありませんでした。コロナ禍が少し落ち着いた1年前に、母と姉と3人で里帰りをしたんです。そのとき光市の宿に泊まり、“こんなにきれいな海が近くにあるのか”ってびっくり。移住するなら光市がいいねと、冗談で話していましたが、移住のことが頭から離れなくなって。夫に話したら、意外にもあっさり『いいんじゃない』って」

 そのころ、菜々子さんは育児短時間勤務中で、次男が3歳になるのを機にフルタイム勤務に戻る予定だったが、不安を感じていたそう。夫の朗成(ともなり)さん(33歳)は、介護職員として責任あるリーダー職を任され、仕事に追われる日々。夜勤があり、週末も出勤になることが多かった。

「東京に住んでいたころは、ほとんど家にいられる時間がなかったですね。もっと家族と過ごす時間をつくりたい気持ちがあって。それで移住もありだなって思いました」(朗成さん)

 河内さん家族は、光市の新築の建売住宅を購入。見晴らしがよく目の前に公園があるのが魅力の家は、事前にオンライン内見をし、後日直接足を運んだ日に即決。東京のマンションを売却し、地方の一戸建てを購入したことでローンの支払いが半額以下になり、移住後は生活費がずいぶん抑えられたという。移住に伴い、働き方のスタイルもチェンジ。菜々子さんは在宅でフルタイム勤務、朗成さんは介護関係の会社でアルバイトをしながら家事全般を担うようになった。

「移り住むことでお金に余裕ができて、無理して2人ともがフルタイムで働く必要はないかなと思ったんです。あっという間に子どもは大きくなるから、その間、夫には仕事を抑えてもらおうと。結果、子どもと過ごす時間が増え、子育てが断然楽になりました。時間に余裕があるからか、日々の暮らしも楽ですね。じつは夫は私より料理が上手なので、今では食事の担当は100%夫。彼は以前からスーパーへ行くのが好きだったんですが、『魚の鮮度が全然違う!』と買い物タイムを満喫しています」(菜々子さん)

東京のマンションを売り、光市の少し高台にある分譲団地内の新築を購入。「毎月の支払いは半額以下になりました」。

「仕事部屋は窓から海が見えるのでリフレッシュしながら仕事をしています」とデザイン関係の仕事をしている菜々子さん。

リビングで、大好きな恐竜のおもちゃで遊ぶ八満(はちまん)くん(5歳)と要(かなめ)くん(3歳)。海で拾った貝殻も遊び道具に。

 自転車で10分ほど走れば、白い砂浜が美しい室積(むろづみ)海水浴場に到着する。そんな海へのアクセスのよさも気に入っている。

「海に行くと魚がたくさん泳いでいるので、こちらに来て釣りを初体験。象鼻ケ岬(ぞうびがさき)にフィッシングパーク光という手ぶらで魚釣りができる施設があるんですが、1時間足らずでカワハギとかタイとかがたくさん釣れてテンションが上がりました。子ども以上に私たちがハマって、ときどき2人で釣りに行っています」

 東京で生まれ育ち、自然のなかでのびのびと過ごすという経験をしてこなかった河内さん夫妻。

「今までは、そのことに特になにも感じませんでした。でも、移住後に子どもたちが自由に遊ぶ姿を見ていると、子育ては地方のほうが向いているといわれる理由をひしひしと実感しています」

移住をしてから、夫婦ともに釣りが大好きに。朗成さんはネットで調べて、魚がさばけるようになったそう。「次は海辺でのキャンプに挑戦したいですね」。

河内さん夫妻がよく行く「木村家」は、作家もののアクセサリーや雑貨を販売。店主の山本さん夫妻は、「やまぐち暮らし東京支援センター」で紹介してもらった心強い移住の先輩だ。

河内さん夫妻にお聞きしました!

Q移住前後で大きく変わったこと
東京では魚は高くてあまり買わなかったのですが、逆にこっちだと肉より魚のほうが安いので、ほぼ毎日魚が食卓に並ぶようになりました。子どもたちもモリモリご飯を食べるように!(朗成さん)

Q移住して驚いたこと
東京では、人混みを避けて家にこもりがちで、一日中夜のような気分で仕事をしていました。移住後も業務内容は変わらないのに、家に陽が入り朝昼晩と1日の時間の流れを感じてメリハリが出て、体調も整ってきました。(菜々子さん)

Qこれから移住する読者にアドバイス
まちによって子育て支援の充実度は全然違うのでそこは必ずチェックしたいですね。光市は、中学校卒業まで医療費が無料。そこも移住の決め手になりました。(菜々子さん)

光市移住支援情報
移住下見時の宿泊料補助や住宅建築への補助などあり

 瀬戸内の温暖な気候や全国でもトップクラスの日照時間を誇る。海・山・川の美しく豊かな自然と快適な居住環境を有する、都市と自然が調和した住みよい街。移住下見時の宿泊料等の一部を補助、指定する市有地を購入し住宅を建築した際には最大100万円を交付するなど、市独自の移住支援策も実施。また、中学卒業までの医療費は所得制限なく無料で、安心して子育てできる。
問い合わせ:光市企画調整課 ☎︎0833-72-1407
https://www.city.hikari.lg.jp/soshiki/1/kikaku/ijyuu_teijyuu/

上空から見た光市。手前は特徴的な地形の象鼻ケ岬。

市内中心部を流れる島田川は、光市のおいしい水の源となっている。

「お気軽にご相談ください。お待ちしています」と光市企画調整課の皆さん。

 

文/佐藤明日香 写真/福角智江

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