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田舎暮らしの本 5月号

最新号のご案内

田舎暮らしの本 5月号

3月1日(金)
890円(税込)

© TAKARAJIMASHA,Inc. All Rights Reserved.

松岡充さんインタビュー前編 「友達がいちばんたくさんいたのは、 山と海の中でした」

ロックバンドのボーカリスト、また俳優としても活躍中の松岡充さんが、BS日テレ『極上!三ツ星キャンプ Season2』の企画「週末移住生活」にチャレンジ中。ガレージをリノベーションしたり、可動式囲炉裏をつくったり、焚き火を囲んでシンプルなアウトドア料理を味わったり……、そんな田舎での奮闘ぶりが絶賛放送中です!

本誌2021年5月号では撮影現場に潜入! インタビューにもご協力いただきました。前編・後編の2回にわたってご紹介します。

千葉の君津で築42年の古民家をリノベ中です!

 

じつは田舎育ちで、わんぱくな野生児!?

「いやもう最高に楽しいですよ! もっとやりたいと言ってスタッフを困らせてます(笑)」

ロケの合間、松岡充さんはそう言って笑った。都心から車で約1時間、のどかな里山風景が広がる千葉県君津市。BS日テレで放送中の『極上!三ツ星キャンプ Season2』、その週末移住企画の撮影現場にやってきた。

 

約350坪の敷地に畑と竹林、母屋とその横に別棟があって家賃月額7万円。海が近くて釣りもできるし、自由にリノベーションが可能。この物件を初めて目にしたとき、思わず「カンペキですよ!」と漏らした松岡さんは、もともと週末移住への憧れがあった。

「デビューが決まり、『さぁ行くぞ!俺たちは無敵だ!』と思っていたとき、阪神・淡路大震災が起きて。何もできない自分は無力だ……、と気づいたのが1995年。東日本大震災時は東京という街が一瞬狂ったように見えて、一生暮らすのはしんどいかも……と思うようになり、ここ数年で両親もゆっくり暮らせるところを、と探し始めたころにこの番組のお話をいただいたんです」

 

生まれは大阪だが、幼少時代を過ごしたのは山口県岩国市。「田舎育ちなんですよ」と松岡さん。番組の初回、まずは隣近所にあいさつを、と自作のCDを手に訪ねたのも田舎暮らしをよく知るからこそ。

「友達がいちばんたくさんいたのは、山と海の中でしたから! 普通、子どもはお小遣いをもらったらおもちゃを買ったりしますが、僕は鳥のエサと釣り道具。延縄(はえなわ)という漁具を買って、たくさんの針に土の中から掘り出したミミズを付けて夜中に仕掛けて。朝学校へ行く前に引き上げた魚を学校へ持っていって飼ってました。大きくしてから食べようと思って(笑)」

 

そのまま真似たら誰かに叱られそうな野生児ぶり!

木っ端でささっと野鳥のためのエサ台をつくったり、ホトトギスの鳴き真似がべらぼうにうまかったり。リノベ作業の合間には少年時代の記憶がストレートによみがえったような遊び心がのぞく。ガレージで見つけたツバメの巣を壊さないように細心の注意を払うのは、「幸福の証しだから」というおばあちゃんの教えを覚えているから。そんな“昔取った杵柄”はもちろん、番組のなかで遺憾なく発揮されている。

 

「土木関係のバイトもやっていたので、例えばどうしたら田んぼが駐車場に変わるのか? コンクリートはどう打つ? そうしたことに興味があるし、ある程度わかってもいます。家一軒をイチから建てるのはしんどいですが、ツリーハウスくらいならいけるかもしれません」

電動工具も上手に使いこなす松岡さん。さまざまな作業で、岩国での幼少期やバイト時代の経験が生きている!

 

番組にときどき登場して知恵を貸す地元の棟梁で大工歴43年の田辺幸夫さんが持参した電動工具をすぐに使いこなしたり、バーナーで焼き目をつけて飾り板にしたりと驚くほどに器用。日曜大工の基本ができているよう。しかもミュージシャンという職業柄なのか、木でつくった可動式の囲炉裏を鮮やかなブルーのヒョウ柄(!)に仕上げるなど、発想が自由で個性的で迷いがない。

 

「今回はできなかったけど、本当は屋根を地面まで延ばしてデッカイ滑り台にしたかったんですよね。地面から歩いて2階へ上がれて、屋上緑化みたいに人工芝を敷いて寝っ転がれるようにして。子どものころ、隣家の大きな屋根でよく日なたぼっこをしたんですよ。それが再現できたらいいなと思って」

(後編につづく)

 

大公開! 週末移住生活ロケに密着 その➀

BS日テレ『極上!三ツ星キャンプ Season2』の企画「週末移住生活」。千葉県君津市で“昭和レトロ”をテーマにリノベーションに挑戦したり、田舎暮らしを楽しんだり。ある日のロケの様子をご紹介します!

 

週末移住先はこんなところ

□千葉県君津市 □築42年、約350坪、家賃月額7万円の民家(母屋と別棟)

都心から車で約1時間。田園風景が広がり、静かで日当たりも抜群。敷地内の畑にはビニールハウスの骨組みが残っていて、想像力をかき立てる。竹林のタケも、資材としてリノベに使えそう。

 

土間を囲炉裏部屋に!

壁の下部に焼き目をつけた柵を並べ、「牧場のように」床一面に人工芝を敷いた。そこに田辺さん指導の下に製作した可動式囲炉裏を配置。

「青色は男の子の象徴。男は青いままで熟さないんです」と、囲炉裏は大好きな鮮やかなブルーに。

 

 

まつおか・みつる●1971年生まれ、大阪府出身。1995年SOPHIAでメジャーデビュー。『街』など数多くの代表曲を生み出す。昨年、演歌の女王・小林幸子とユニット「シロクマ」を結成。全面プロデュースし、シングル『しろくろましろ』をリリース。俳優としてドラマ、映画、舞台などでも活躍。釣り、ゴルフ、写真、クルマ、アウトドアと趣味の範囲を超えて嗜んでいる。

 

BS日テレ『極上!三ツ星キャンプ Season2』

松岡充が週末移住に挑戦。ときに各分野の匠に学びながら、ガレージのリノベーション、囲炉裏づくり、野菜づくりから、トレッキング、釣りなどの遊びまで。大人が憧れる空間づくりや、ゆったりとした時間の過ごし方を提案する。毎週火曜 21時~

「BS日テレ公式YouTubeチャンネル」では、番組のスピンオフ企画として動画「松岡充の極上!ビンボー飯」を公開中!毎週月曜18時にupされるので、ぜひチェックを!

©BS日テレ

 

※掲載している情報は2021年3月中旬のものです。取材にあたっては新型コロナウイルス感染予防に配慮し、撮影時のみマスクを外しています。

文/浅見祥子 写真/冨田寿一郎

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