【11】陰口はストレス発散と割り切る
田舎は無口な人が多いように見えるが、実際はそうでもない。親戚の多い集落内では、わりと自由に表現する。「○○さんはおしゃべり」といった悪口が愛情表現になっているケースも珍しくない。はたで聞くとビックリするが、口にした本人はすぐに忘れる。特に女性は3人集まると、「あの人は厚化粧よね」など、そこにいない人の話題になりやすい。陰口でストレスを発散しているだけなのだ。
移住者はいい人になろうと頑張り過ぎるケースも多いが、意外と他人は自分のことを評価しないもの。むしろ自分がいないときは陰口を言われているんだろう、と達観するほうが精神的な安定を保ちやすい。たまたま耳にした噂話にあまり振り回されないことだ。
【12】地域のスポーツ活動に参加しよう
田舎はスポーツ行事も多い。シニア世代が誘われやすいのは、ゲートボールやパークゴルフなど。過疎化で人が足りなくなっているので、移住者の参加は歓迎される。ぜひチャレンジしてみよう。
筆者が移り住んだ地域では季節ごとにソフトボール大会、体育祭、ゴムボールを使う家庭バレーボール大会、赤い羽根に白いクッションが付いたものを手で打ち合うインディアカ大会が開かれる。運動不足解消だけでなく、普段あまり会話をしない人とも仲よくなれるのが大きなメリット。こういう催しは飲み会とセットになっているケースが多い。酒を飲めない人が無理して参加する必要はないが、ノンアルコールで会話に加わるのも親睦を深めるいい機会になる。
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この記事を書いた人
山本一典
田舎暮らしライター/1959年、北海道北見市生まれ。神奈川大学外国語学部卒業。編集プロダクション勤務を経て、85年からフリーライター。『毎日グラフ』『月刊ミリオン』で連載を執筆。87年の『田舎暮らしの本』創刊から取材スタッフとして活動。2001年に一家で福島県田村市都路町に移住。著書に『田舎不動産の見方・買い方』(宝島社)、『失敗しない田舎暮らし入門』『夫婦いっしょに田舎暮らしを実現する本』『お金がなくても田舎暮らしを成功させる100カ条』『福島で生きる!』(いずれも洋泉社)など。
Website:https://miyakozi81.blog.fc2.com/
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