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田舎暮らしの本 1月号

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田舎暮らしの本 1月号

12月3日(火)
890円(税込)

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小さな畑で多品種、多収量!自然菜園でプチ自給 【第3回】

掲載:2024年7月号

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梅雨時期に伸びる草をどんどん刈って草マルチ
元気な野菜と畑を育てる

7月は本格的な梅雨の季節です。草が勢いよく茂る時期ですが、草を活かすのが自然菜園。草をどんどん刈って敷くと、野菜は元気に育ちます。梅雨明け後の高温乾燥への備えにもなります。

7月 高温多湿と梅雨後の乾燥

梅雨明け前には通路や畦の草も刈り、株元から畝全体に敷き詰め、厚い草マルチで真夏の乾燥と地温の上昇を抑える。

○草マルチの最盛期

 梅雨が本格的になり気温も上がる7月は草の伸びがピーク、草マルチの最盛期です。野菜の根が伸びる先、外葉の下から15cm外側の範囲まで、地際から草を刈り、その場に敷き重ねて草マルチにします。通路や畦の草も野菜の背丈を越えないうちに刈り、株元の草マルチに利用しましょう。草マルチで野菜がよく育ち、土もよくなります。

猛暑の場合、稲わらや麦わらが手に入るのなら、草マルチの上からわらマルチとして畝に敷くのもよい。

○夏野菜のお世話と収穫

 トマトやナスなどの生育も旺盛になります。誘引・わき芽欠きを続けてください。収穫はキュウリやズッキーニから始まり、月の後半にはトマトやナスも楽しめます。実を大きくしすぎずに早め早めに穫りましょう。また、梅雨明け後の高温乾燥期には、週に1度は夕方に夕立のようにたっぷり水やりします。これらは樹の勢いを保ち長く穫るためのコツです。

梅雨の降雨と気温の上昇のなか、夏野菜はぐんぐん伸びる。誘引や芽欠きも忙しい季節。

○夏蒔きがスタート

 梅雨明け前に種蒔きするのは秋冬穫りのニンジンのほか、キュウリ、ズッキーニ、インゲンも、この時期に蒔くと秋口に収穫できます。秋冬穫りのキャベツ類は7月にポットに種蒔きし、涼しい場所で育苗します。

○春野菜収穫後にエダマメ

 春野菜や越冬野菜を収穫した後地にはエダマメを種蒔きし、草マルチしておきましょう。草が抑えられ土も肥沃になり、エダマメ収穫後、そのまま秋冬野菜の植え付けができます。

夏の初めに穫れはじめるのはウリ科のキュウリ。長期収穫には、収穫初期に実を大きくせずピクルスのサイズで穫り、樹の生育を促す。

 

監修/竹内孝功

たけうち・あつのり1977年生まれ。長野県を拠点に菜園教室「自然菜園スクール」などを開催。著書に『自然菜園で育てる健康野菜 ゼロから始める無農薬栽培』『完全版 自給自足の自然菜園12カ月 野菜・米・卵のある暮らしのつくり方』、新装版『無農薬「自然菜園」で育てる人気野菜』(すべて宝島社)ほか多数。

WEBサイト「@自給自足Life」https://39zzlife.jimdofree.com/

 

文・写真/新田穂高 イラスト/関上絵美・晴香

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