©小杉繭・錬金王・阿倍野ちゃこ/宝島社
「はたらく魔王様!!」「花咲くいろは」「のんのんびより」など、数多くのテレビアニメ主題歌を手掛けるロックバンド“nano.RIPE”が、新曲「マジックアワー」を発表! 実はこの楽曲は、シリーズ累計110万部を超える大人気スローライフコミックシリーズ『転生して田舎でスローライフをおくりたい』(小社刊/略称『転スロ』)とのコラボ曲なんです。漫画界のトレンド=異世界転生ものと、アニメ界でも人気のバンドのシナジーが感じられる楽曲「マジックアワー」について、nano.RIPEのボーカル・きみコさんにお話を伺いました。
※本記事の後半では、「マジックアワー」のMVを紹介!
nano.RIPE
ナノライプ
1998年に結成。 千葉の高校で同級生だった、きみコ、ササキジュンを主体に活動。 インディーズ時代には3ヵ月で全国63本のツアーなど数多くのライブを敢行。ライブバンドとしての実力をつけつつ、 2010年9月22日メジャーデビュー。「花咲くいろは」「のんのんびより」「バクマン。」「食戟のソーマ」「はたらく魔王さま!」など、 数多くのテレビアニメ主題歌を担当。デビュー後も47都道府県を巡るワンマンライブツアーやプラネタリウム公演など、ライブを軸に活動しつつ、声優アーティストを中心に幅広く作詞、作曲などの楽曲提供も行う。2019年には『NHKみんなのうた』書き下ろし楽曲『ヨルガオ』が放送されたほか、千葉県・埼玉県の夏の高校野球中継番組のタイアップなど活動の場を広げ、『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』 や 『COUNTDOWN JAPAN』 などの大型フェスにも出演。現在も年間30~50本ほどのライブ、新規楽曲制作など、精力的に活動中。
公式HP
http://nanoripe.com/
きみコ
ボーカル/ギター担当。茨城県日立市出身。血液型A型。右利き。全楽曲の作詞と多くの曲の作曲を担当。Fender Jaguar を愛用しており、自身の所有している5本全てのギターに名前をつけている。趣味は野球、釣り、バイク。 猫好きでもあり、クリームタビーのアメリカンショートヘアと暮らしている。 野球・陸上・バスケットボール・ソフトボールの経験があり、幼少期はリトルリーグ(硬式野球)に所属。
人気漫画コラボソングの制作秘話を語る!
10月20日に最新11巻が発売したばかりの人気漫画『転生して田舎でスローライフをおくりたい』とnano.RIPEとのスペシャルコラボが先日、発表されました!
のびやかで聴いているだけで楽しい気持ちになると早速評されているコラボソング「マジックアワー」は、どう作られていったのでしょうか。nano.RIPEのボーカル・きみコさんに話をうかがいました。
『転生して田舎でスローライフをおくりたい』の最新11巻。
©小杉繭・錬金王・阿倍野ちゃこ/宝島社
――『転生して田舎でスローライフをおくりたい』という作品はもともとご存じでしたか
きみコ(以降省略)「タイトルはあちこちで見掛けていましたが、実は読んだことはなかったんです。今回、コラボのお話をいただいて初めて拝読したんですが、本当に面白くて一気に読んでしまいました」
――どんな部分に惹かれましたか
「いわゆる『異世界転生』というジャンルになるかと思うんですけど、あたしの中で『異世界転生』の作品ってバトル要素のある作品のイメージが強かったので、“転生×スローライフ”っていう設定が、まず新鮮でした。主人公がいきなりものすごいスキルを身につけたりしていない部分も、転生ものなんだけどすごく現実的というか」
――たしかに派手な「異世界転生」ではないですよね
「そうですよね。だけど、物語自体はすごく緻密に作られていて、世界全体に統一感があるので、決して派手ではない展開なのに没入しやすかったんですよね。魔法が存在していること以外は、ほぼ現実と変わらない気がしたので、本当にこんな世界があるかもしれないなあ、と思いながら読んでいました」
「転生した世界を謳歌する主人公のアルが、可愛くもあり、羨ましくもあります」(きみコ)
©小杉繭・錬金王・阿倍野ちゃこ/宝島社
――田舎という背景は、nano.RIPEとの親和性も高かったのでは
「それもあるかもしれません。nano.RIPEは、これまで『のんのんびより』という、田舎を舞台にした作品の主題歌を4曲も書かせていただいてきたので、自然と身近に感じたのかも。何も考えずに作品を読んでいる段階からすでに歌詞のワードが頭に浮かんでいました。田舎を見ると無意識に作詞脳になる癖がついてるのかもしれないです(笑)」
『転生して田舎でスローライフをおくりたい』最新刊の裏表紙のイラスト。
©小杉繭・錬金王・阿倍野ちゃこ/宝島社
――『のんのんびより』シリーズでは、作曲もきみコさんが担当されていましたが、今作「マジックアワー」の作曲はギターのササキジュンさんなんですね
「そうなんです。お話をいただいたときは、作風的にもあたしが作曲かな?と思っていたんですけど、そうすると『のんのんびより』になってしまうのではという気持ちもあり、ジュンと話し合って、今回はジュンが書いた方が面白いかも、ということになりました」
――実際にジュンさんが作った曲を聞いてどのように感じましたか
「正解だった!って思いました。日本の原風景のような『のんのんびより』にはあたしの曲の素朴さが合っていると思うんですけど、『転スロ』のような異国の風景には、ジュンの曲の“あたたかさの中にある華やかさ”がすごく合っているんですよね」
『転生して田舎でスローライフをおくりたい』の登場キャラクターイラスト。
©小杉繭・錬金王・阿倍野ちゃこ/宝島社
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