田舎暮らしの本 編集部
掲載:2022年9月号
「田舎暮らしに便利な車大賞2022」では、田舎暮らしだからこそ便利で使いたくなる車をプロの目線でピックアップしました。
広い田畑を汗もかかずに耕せるトラクター。掘削、整地、運搬の強力な助っ人のショベルカー。菜園、DIY、セルフビルドを楽しむようになると、俄然気になってくる車です。操縦する楽しさは特筆もの!。
■広い農地を耕すには大きな馬力が必要
【トラクター】
田舎で就農する人はもちろん、ちょっと広い自給用の畑や田んぼをやるなら、絶対ほしくなるのがトラクター。馬力を目安に田畑の規模に合ったモデルを選ぶのがポイント。
家庭用のミニ耕うん機は最大でも7馬力程度で、効率的に耕せる畑の広さは500㎡前後。1000㎡を超える畑や田んぼをやるならトラクターを導入してほしい。選ぶ基準は馬力。10~170馬力程度までのモデルがあるが、1000㎡程度なら15馬力以下のコンパクトモデルが、小回りが利いて使いやすい。1万㎡を超える畑や田んぼなら20馬力。就農を考えている人は、さまざまなアタッチメントに対応できる25馬力以上のモデルを選ぶといいだろう。
特別大賞
■■評価のポイント■■
「就農を考えているならこれ! 多様なアタッチメントにも対応」(和田さん)
ヤンマー・YT225A
「24.5馬力のパワフルさで、ボディはコンパクト。小回りが利くのでハウス内など狭い圃場でも取り回ししやすい。オートマ感覚で操作できるノークラッチによる10段変速や、指先で前・後進切り替えができるなど扱いやすさも抜群!」(和田さん)
●車両本体価格:222万円(税別)~●全長2810×全幅1160×全高1935㎜●エンジン:水冷3気筒直噴ディーゼル●総排気量:1330cc●出力/回転速度:18.0kW(24.5PS)/2500rpm
詳細はこちら!→■ヤンマー・YT225A
大賞
■■評価のポイント■■
「広い畑で自給的暮らしをするのにぴったり」(和田さん)
イセキ・RTS16
「300坪~の田畑を耕すのにちょうどいい16.5馬力。ダイヤルを回すだけで走行や作業の切り替え・設定が簡単にできるので、農業機械が不慣れな人にも扱いやすい。180万円台の価格も魅力です」(和田さん)
●車両本体価格:184万4700円~ ● 全長2600 ×全幅1045×全高1880㎜●エンジン:水冷4サイクル3気筒ディーゼル●総排気量:1123cc●出力/ 回転速度:12.1kW(16. 5PS)/2500r pm
詳細はこちら!→■イセキ・RTS16
■バケットが大きくなると機体も大きくなる
【ショベルカー】
多彩な力仕事をこなすショベルカーは、土木作業やセルフビルドに重宝する。いざというときに頼りになり、また操作が楽しいことでも人気だ。
ショベルカー(バックホー、油圧ショベル、ユンボとも呼ぶ)は、地面を掘削する、ならす、荷物を運ぶ、取り壊すなど、多彩な仕事をこなす。大きさはバケット(アーム先端のショベル部分)の容量で示すことが多く、例えば「0.1」なら、0.1㎡の土砂を一度にすくい取れる。バケットの大きさに比例して機体も大きくなる。またメーカーによって操作パターンが異なることも知っておこう。
特別大賞
■■評価のポイント■■
「土木作業にも農作業にも高い作業性を実現」(中山さん)
クボタ・U-008-5
「アームのシリンダーを背面に設置、油圧ホースをアームに内蔵する、旋回時の後端部のはみ出しがほとんどないなど、作業中の損傷を防ぐ最新デザイン。特にシリンダーは実際に傷つけた経験があるので、かなりツボです!」(中山さん)
●車両本体価格:222万7500円(税別)●全長2780㎜×全幅820㎜×全高1405㎜●機械質量:910kg●バケット容量:0.018㎥●排土板幅:820㎜
詳細はこちら!→■クボタ・U-008-5
大賞
■■評価のポイント■■
「世界最小クラス! スコップなんて、もう使わない!」(中山さん)
コベルコ・SK005ー5
「世界最小クラスのミニショベル。とにかく小さい! 軒下に駐車できるなど保管にスペースをとらないのもいい。これ使っちゃうと、スコップで穴を掘るのがバカバカしくなります」(中山さん)
●車両本体価格:206万7000円●全長2150㎜×全幅580㎜ ×全高1345㎜ ● 機械質量:550kg ●バケット容量:0.011 ㎥ ● 排土板幅:580㎜
詳細はこちら!→■コベルコ・SK005ー5
以上、『田舎暮らしの本』の「田舎暮らしに便利な車大賞2022」のトラクター&ショベルカー部門で受賞した名機をご紹介しました。
この記事のタグ
田舎暮らしの記事をシェアする