掲載:2023年5月号
2023年3月上旬の情報です。
すでに契約済みの場合があります。
最新情報はこちら!→大子町空き家バンク
明治時代の平屋の家に昭和の増築で北側に2階部分を付け足した家。平屋部分は屋根をはじめ、かなりの補修が必要だが、コストをかけて直すほどの立派な古民家ではないため、DIYを楽しみながら自由な発想で改装したい人、工房などにも向きそうだ。
DIYを楽しみたい人向きの古い家は5DK+土間
2階の部屋は寝泊まり可
まずは平屋屋根の補修を
大子町から県境の茶の里トンネルで栃木県へと抜ける県道205号沿いには奥久慈茶(おくくじちゃ)を生産する多くの茶園がある。北限の茶所と呼ばれるエリアで、昼夜の寒暖差が大きく、清涼でやわらかな朝霧に包まれて茶の新芽がしっかりと育つ。茶のルーツは約500年前に大子町左貫(さぬき)地内にあった西福寺(さいふくじ)の僧が京都の宇治から茶の実を持ち帰ったことにあるという。
そんな茶所の物件は明治40年に建てられた後、手を入れながら引き継がれてきた。しかし今では、室内に雨漏り跡が見られ、傷みの進んだ屋根は一番に補修したいところ。床の直しも必要なので、平屋部分の床全体を土間として、工房や人の集まるスペースにするのも一案だろう。47 年前に増築された2階の部屋には、そのまま寝泊まりができそう。ここを利用しながら、平屋部分をセルフリフォームするのもよいだろう。汲み取り式のトイレも含め、直したいところが多く手ごわいが、平屋はDIYに向く。ローコストで改修できれば喜びは大きい。
【物件データ】
茨城県大子町
250万円
土地:78坪・257㎡
延床:36坪・120㎡
菜園:約50坪
改修費補助:最大70万円
家財処分費補助:最大10万円
●5DK+土間●宅地●平坦地●都市計画区域外●築約116年●汲み取り●水郡線常陸大子駅より約12km●栃木県境に近い県道沿い、茶畑の多い集落に立つ。家屋は南向き。2階の部屋の窓からは里山の風景が眺められる。給湯設備は設置が必要。家屋前まで車の乗り入れと駐車が可。徒歩5分の場所に約50坪の畑が付属。
●問い合わせ先:まちづくり課 ☎0295-72-1131
大子町の楽しみ方
山と川の恵みで栄えた町で
懐かしい里山の風土に浸る
山の恵みと川の流れに支えられて栄えた大子町。里山の風土はいちばんの魅力。滝をはじめとする名勝巡り、果樹狩り、トレッキング、サイクリング、キャンプ、釣り、水遊び、レトロ散策などを楽しみ、温泉で疲れを癒やせる観光地としても注目度は高い。
名勝巡り、川遊び、温泉
果物狩りやレトロ散策も
八溝(やみぞ)山系と阿武隈(あぶくま)山系から多くの中小河川が流れ出し、町の中心部を縦断する久慈川(くじがわ)に注ぐ地形の大子町。それぞれの河川に沿って集落と耕地が開かれ、小高い山々を背景に、懐かしさを感じる桃源郷のような里の風景が点在する。
人の暮らしは縄文時代までさかのぼり、水戸徳川(みととくがわ)氏の領地となった江戸時代には金採掘、紙、茶、漆、たばこ、馬産などのほか、こんにゃくは水戸藩の専売品とされた。南郷街道(なんごうかいどう)と久慈川の舟運を持つ流通の要衝でもあり、陣屋や郷校が置かれた。
明治時代には大子温泉が開湯、国名勝の袋田(ふくろだ)の滝(たき)は日本三名瀑の1つに数えられ、久慈川でのアユ釣りや水遊び、男体山(なんたいさん)をはじめとした山々でのトレッキングなど、年間約100万人が訪れる茨城県内有数の観光地となっている。
リンゴ狩りも人気。ブドウ、モモ、イチゴ、サクランボなどの果物も。常陸大子駅前の中心商店街はレトロ商店街「大子デパート」として売り出し中、こちらも散策してみたい。
まちづくり課・貝 俊介さんに聞く!
大子町の楽しみ方
オートキャンプ場で自然を満喫!
多種類のサイトを備えたオートキャンプ場「グリンヴィラ」は幅広い層にご満足いただけるハイスペックな施設。多彩なイベントも人気です。詳しくはHP(http://www.greenvila.jp)をチェック!
ライター・新田がオススメする
大子町での過ごし方
セカンドハウス購入後
週末オススメプラン
文/新田穂高 写真/尾崎たまき 写真提供/大子町、和田真寛さん
この記事のタグ
田舎暮らしの記事をシェアする