屋根勾配の緩やかな平屋。DIYでのリフォーム費用は総額約10万円
この家でよかったと感じる2つめの理由は、DIYのしやすさです。そのまま住める建物でしたが、購入後2年ほどの間に屋根まわりや壁、ウッドデッキの補修や塗装、沈んだ床の修正などを行いました。かかった費用はざっくりと、塗料が5万円、足場の借り賃5000円、その他もろもろ合わせ合計10万円ほど。家のリフォーム代は、ほとんどが手間賃なので、DIYならローコストで済むわけです。
屋根や壁の作業は、平屋で屋根勾配が緩い建物だからこそ、素人の私にもできました。購入前の第一候補だった競売物件は2階建て。DIYは難しかったでしょう。
私はもともとDIYが好きで、できることは自分で直したり、つくったりしてきました。たとえ平屋でもDIYで直すのは、経験がないと難しいのではと聞かれることがあります。その点、今はインターネットやYouTubeのおかげでプロの技も見られますし、プロ以上に詳しい素人の方の情報も得られます。やる気と時間があれば、未経験でもほとんどのことができると思います。
とはいえ、私もすべてをDIYではなく、水回りのような難しいところは業者さんにお願いしています。失敗すると大変ですから。無理せずに棲み分けしたいと考えているんです。
屋根塗料の一斗缶を背負って運んでいるところ。2缶買って2度塗りした。
床下に潜り、土台をジャッキアップして傾きを調整した。
DIYで屋根塗装ができたのも、平家で勾配が緩やかだったおかげ。
人目を気にせず気楽に暮らせる別荘地のよさ
この家でよかった3つめの理由は、別荘地の雰囲気が私たちに合っていることです。近所には通年住んでいる方はいません。まわりの人に気兼ねがいらず、パジャマでも外に出られます。田舎暮らしでは地域のお付き合いが大切と言われますが、町の住宅地でもご近所への気配りは求められます。この別荘地にはその必要もありません。同じ浅間高原でも、大型別荘地では奥様方がきれいに着飾って歩いてますけれども、そうでないのもよかった。気楽に暮らせますね。
嬬恋村の地元の人たちは、移住者に慣れていて親切です。会えば「持っていきな」って野菜をいただいたり。その点でも住みやすいですよ。
別荘地の管理費は年間約5万3000円です。道路や街灯の整備などのほか水道代もまかなわれます。
冬の除雪は、この家は村道まで20m弱なので人力でもできます。これは考えて決めたわけではなく、たまたまでしたが、よかったですね。村道まで遠く、朝4時に起きて除雪してから出かけるという話も聞きますから。また、ここは積もっても30cmほどで、気温が低いため春先以外はパウダースノーで軽いです。
別荘地内は外との出入りが少ないので、気楽に散歩を楽しめる。
この地域で降る雪はパウダースノーなので、水分が少なく軽い。
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