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田舎暮らしの本 5月号

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田舎暮らしの本 5月号

3月1日(金)
890円(税込)

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給湯器の取り付け【予算200万円】DIY経験しかないスタッフが廃材で家を建ててみた【33】

前回までに風呂の内壁が完成した和田邸。今回からは給湯器の設置である。どうやら解体現場でもらってきたらしいんだが、果たしてお湯は出るのか……!?

掲載:2019年1月号

ようやくキッチンの水栓が確定して、ほっとする和田と、あくまでC国製にこだわってほしかった中山。

オープニングの時事ネタはハロウィンの仮装

中山「いやー、2018年もハロウィンがすごいことになってたね」
和田「警察が大量出動してたね」
阪口「年を取ってくると人混みは嫌になるよね」
水野「トシのことは言わないの!」
中山「それでさ、人力社で仮装するなら、なにがいいかなって考えてみたんだけど」
一同「へええ、で?」
中山「和田は狼男」
水野「あ! 似合っているかも!」
和田「似合わないから!」
中山「阪口はフランケンシュタイン」
和田「鉄板だね!(笑)」
阪口「不本意なんですけど」
中山「水野さんはキョンシー」
阪口・和田「わかる!(失笑)」
水野「そこ! なんで笑うの!(怒)」
和田「中山さんは?」
中山「もちろんゾンビですよ、ゾンビ!」(←ゾンビ大好き)
水野「それが言いたかったわけね」
阪口「で、今回のお題とは、なんか関係あるの?」
中山「……まあホラ、仮装のあとは、温かいお湯でメイク落としってことで(給湯器だし)」
一同「こじつけじゃねえかよ!」

再購入したC国製蛇口もやはり不良品!?

 というわけで給湯器の設置である。しかしその前に懸案事項の解決をしなければならない。それはなにかというと……、例のヤフ○クで購入した「C国製の混合栓」である。
「混合栓」とは、1つの蛇口で冷水と温水を自由に混合できる水栓で、俗に「カラン」ともいう。
 以前の「キッチンの施工」の回で既報だが、お忘れの読者のために再現してみよう。
 和田がキッチン用に最初に購入した「超格安混合栓」は、ネジ山の加工がテキトーで、結局取り付けられなかった。そこで同じものを再購入したんだが……。
水野「聞くまでもありませんが、お値段は?」
和田「ヤフ〇クで980円」
阪口「聞くまでもありませんが、C国製なんだね」
和田「もちろん!」
 ……まったく懲りないヤツである。
 そして、場面は再び現在に戻り……。
和田「それで交換したんだけど! 今度は変な音がしてさ!」
 給湯器を取り付けたあとでわかったことだが、なんと、温水を混ぜると「ゴゴゴゴゴ……」と異音がするというのだ。またしても不良品をつかまされたのか!?
 そこで担当・水野が、同商品をスマホで検索してみたところ……、なんと!
「買ってすぐ壊れた」
「音がうるさい」
「水漏れで床がびしょ濡れ」
 などのマイナスレビューのオンパレードだったのである。
 総合評価は★★。
水野「なにこれ!(失笑)」
中山「オマエ……、レビュー見なかったのかよ」
和田「見てない!」
阪口「このレビュー見たら、フツーは買わないよな」
水野「値段だけ見て即決したわけね」
中山「じゃあ、ここの家の台所も早晩、びしょびしょになるわけか」
和田「大丈夫! 今のヤツは変な音はするけど水漏れはしてないから!」
水野「それにしても和田さん、何個不良品をつかまされたの?」
阪口「もはやゴチャゴチャで、訳わかんなくなってるよね」
 というわけで、ここで和田の「安物買い」で失敗した蛇口の数々を以下にまとめてみた。

水野「結局、C国製は4つ買って4つとも使えなかったわけね」
阪口「被害額ほぼ6000円か……。高くついたね(失笑)」
中山「でもさ、買い直した日本製も含めてトータル1万7000円だから、そんなに高くないんだよね。そこが不思議」
和田「でしょ! でしょ!」
 やっぱりコイツ、懲りてないのでは……⁉
 そして今回、取り付ける「浴室用シャワー付き混合栓」は、どうなのか?
和田「さすがに今回は日本製にしました!」
一同「えーなんで?」
阪口「ここまで来たらC国製にしろよ」
中山「買ってやろうかC国製のやつ? 1000円だし」
和田「……いらないから!」

給湯器への配管が迷路のような状態に

 そろそろ給湯器の設置工事に入ろう。
 石油給湯器は知り合いの解体現場でもらってきたものらしく、まともに買えばけっこう高そうである。調べてみたところ、定価26万2500円(税込み)もするシロモノ。
 設置場所は、浴室から最も近い壁際に、廃材の大谷石を敷いて、その上に置く。地面からの高さは15㎝ほど。
中山「一般的には地面から30㎝高くするものらしいけどね」
和田「大丈夫大丈夫!」
阪口「コイツには、なにを助言してもムダだな」
 位置が決まったら、上水道と温水用の配管をそれぞれ給湯器に接続する。しかし、給水管は13㎜で、給湯器の接続口は20㎜のため、下の写真のようなややこしい接続をするはめに。
 さらに本体の給水口の位置の関係で、フレキパイプが異常に交錯するという見苦しい仕上がりになってしまった……。

雨が降るなか、給湯器の設置のため、地面を平らにする。雨どいを付けてないので、雨だれが常にしたたり落ちて不快だ。助っ人中山と水野は家の中から見物。

本来は高価な給湯器がもらえてご満悦。

廃材の大谷石を敷き、その上に給湯器を設置する。けっこう重たいのだ。

しかし面倒な配管作業になると途端に表情が曇る。

結局、配管がゴチャゴチャのまま完成ってことで……。

 次に灯油タンクに灯油を補充して、銅管で給湯器と接続。
 あとは電源を入れれば始動する……、はずである。
 リモコンを操作して電源を入れてみる。パネルの電子表示が奇跡のように点灯した。
一同「おお! 壊れてない!」
和田「よし! じゃあ洗面所の蛇口開けて!」
中山「いくぞー」
 しばしの沈黙ののち……。
中山「水出ないよ」
和田「あれ? おかしい! 動かない!」
 やっぱり壊れていたか?
 故障を期待した一同であったが、単に元栓のバルブが閉じていただけであった……。
 再び洗面所の蛇口を温水全開にしてみる。
 シュゴゴゴゴ……。
 白濁した水がチョロチョロと流れ出した。
中山「おお! 出た出た!」
和田「出た!?」
中山「出たけど、少しだけ。あと、ぜんぜん温かくない」
和田「おかしいな……。あ! 『警報E3』って出ている!」
 やはり、ぶっ壊れていたか!?  大失敗を期待しつつ、次回を待て!

これもタダでもらってきた灯油タンクに灯油を補充。

雨が降ると庭に現れる、トロ舟や寸胴鍋やバケツたち。雨だれを受け、飼っているニワトリの水に使うらしい。
和田「雨水もタダだからね」

一同が見守るなか、給湯器を始動させるも、案の定、動かない……。あらゆる箇所で故障が考えられるのが中古品の厄介なところ。

ちゃんと電源は入るので電気系統の故障ではないらしい。だが、画面には「警報E3」のメッセージが。

エラー表示をネットで調べる。いくつか理由が考えられるようだ。

水は出るんだが、温水にするとちょろちょろとしか出なくなるのだ。

とりあえず完成した浴室だが、お湯はまだ出ない。

文/中山茂大 写真/阪口 克

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