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田舎暮らしの本 12月号

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田舎暮らしの本 12月号

11月1日(金)
890円(税込)

© TAKARAJIMASHA,Inc. All Rights Reserved.

第二の人生は「195万円の家」で 幸せに暮らす【群馬県嬬恋村】

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買い物は麓の町まで40分。外出はまとめて時間&燃料節約

 朝は5時に起きます。トイプードルのチャチャが鳴いて起こすので、外に出してあげて。それからコーヒーを飲んで、妻は7~8時の間に仕事に行く。私はというと、DIYのほか、掃除や洗濯、ほとんど主夫みたいなことをしています。嫌いじゃないんです。それからYouTubeの動画編集ですね。暖房費もかさむので、夜は早めに寝ています。

 普段の買い物などは時間とガソリン代の節約のために、すべてまとめて月に1~2度出かけます。麓の佐久市街まで40分ほどのドライブです。気が向けば買い物の後で温泉に入って帰ってきます。いちばん近いホームセンターまで30分かかりますから、作業の途中で何かが足りないとき、いちいち買いに出かけるのはもったいない。アマゾンプライムで注文すれば翌日には届くので、作業は届いてからにします。

 妻も私も、着るものにこだわりもなく、あまり買い物はしないので、生活にお金はかかってないほうだと思います。食料品は、野菜なら例えばキャベツ10玉300円といった、物流に乗らないものが探せます。まとめ買いのキャベツは冬、外に出すと凍りますが、屋内に入れて1日かけて溶かすと、普通のキャベツとして使えるんですよ。

水戸では一家に車1台で暮らしていましたが、ここでは知り合いの紹介で軽トラックを安く譲っていただいて、夫婦で2台です。冬はスタッドレスタイヤだけでは心許なく、乗用車も中古の4輪駆動に替わりました。

地元のお店では新鮮な野菜が手に入る。産地ならではの味と安さ。

熊笹の葉っぱで包んで笹団子をつくった。

四季折々の自然の恵みが楽しめる。おとぎ話に出てくるようなかわいいキノコはショウゲンジ。

 

コストをかけない家は縛りが少なく、将来の出口戦略を立てやすい

 早期退職して移住したのは、妻から「早く決心しろ」と言われていたこともありますし、情報発信をしていきたかったからです。移住は目的ではなく手段。高原の別荘を終の棲家と思っているわけではありません。今も、暖房費のかさむ冬は麓の佐久(さく)や小諸(こもろ)で暮らす選択もあるかなと考えたりしています。

 コストをかけない家のメリットは、経済的にも精神的にもゆとりがあって、縛りが少ないところです。健康状態や価値観など事情が変わったときにも、柔軟に対応できます。これまでとは逆に、移住から二拠点居住、週末利用へと移行することだって可能です。手放す際も、気軽に転売、賃貸、解体などの出口戦略を立てやすいと思います。

 YouTubeは、おかげさまで登録者数も増えて、多くの方に見ていただいています。これからは情報発信を通じて人と人とをつなげて、嬬恋村を盛り上げていけたらと考えているところです。地元の役場やレジャー産業の方ともコミュニケーションをとって、取材に出かけたり。嬬恋村に来て、物件を探すとかDIYを体験するとか、そういうことにつながるサロンができるといいですね。

 絶景ポイントがあり、アウトドアのアクティビティーができて、滞在する施設も多い場所なので、繰り返しここに来るファンが増えてくれれば。私たちは友人知人に気兼ねなく訪ねてもらえるように、近くのリゾートホテルの会員になりました。そこに泊まって、夜は我が家の庭でバーベキューをして、翌日は見所を車で巡るとか。そんな楽しみ方ができるのが、別荘地暮らしの魅力だと思います。

 

天気のよい日に布団を干し、遊びにくる子供や孫たちを待ち受ける。

「軽井沢倶楽部 ホテル軽井沢1130(イレブンサーティー)」の有料会員になっており、宿泊のほか、日帰り温泉やプールなどもお得に利用できる。

 

監修/Good Lifestyle

https://www.youtube.com/@GoodLifestyle

文/新田穂高

この記事の画像一覧

  • 群馬県嬬恋村の物件の外観。
  • 庭全体を整備してプライベートキャンプ場に。誰に気兼ねすることもなく、直火も使える。
  • 爽やかな高原の夏の朝、ウッドデッキで朝食を囲んだ。
  • スラックラインは、大人から小さな子供まで楽しめる。
  • スラックラインは、大人から小さな子供まで楽しめる。
  • キャンプといったら、やっぱりカレー。薪ストーブで調理した。
  • 彼のこだわりは自作の焚火炉で火起こしをすること。
  • パルコール嬬恋リゾートのスキー場では、早起きすれば山頂から朝日が見られる。
  • 浅間山に3回雪が降ると、里にも雪が降ると言われている。
  • 夏の湯の丸高原スキー場では、牛が放牧されている。
  • 夏の終わり、池の平湿原の木道脇にひっそりと咲くナデシコ。
  • 万座温泉にある牛池は透明度が高く、周りの景色が湖面に映り込む。
  • 熊四郎山の山頂からは万座温泉が一望できる。嬬恋村には、日本にある10泉質のうち6泉質がある。温泉地は10カ所、日帰り入浴できる温泉施設は20カ所以上。村に住民登録のある65歳以上の人は、村内の指定入浴施設に1回100円で入浴できる温泉利用券を年間200枚(2万円分)購入可能。
  • 沢登りのゴール。全身で自然の雄大さを感じながらマイナスイオンを浴びる。
  • バラギ湖ではボートや桟橋からニジマス釣り、冬は氷に穴を開けてワカサギ釣りが楽しめる。
  • 夏でも渓流の水は冷たいけれど、子供も大人も水遊びに夢中になる。
  • とにかく火おこしが好きな孫、薪割りも板についてきた。
  • 夏といったらスイカ割り、その後、タネ飛ばしで大盛り上がり。
  • 水戸から一緒に移住してきたピザ窯を組み立て中。ここなら活躍の機会も増えそう。
  • 我が家の庭でバーベキュー。焚き火で焼いた肉の味は格別。
  • 年末の餅つき。やっぱり一番人気は「納豆もち」。
  • 釣ってきたニジマスの燻製。古い給湯タンクを改良した自家製燻製器でつくった。
  • 寒い冬でも、子供は自分で楽しいことを見つけて遊び始める。
  • 雪上車、スノーモービル、バギーに乗って楽しむ。一年中、色々なアクティビティーが楽しめる。
  • バラギ湖の冬の風物詩「ワカサギ釣り」。テントの中なら快適に釣りが楽しめる。
  • 14畳のLDK。コンパクトだからこそ使いやすい。
  • リビングの南側は天井が高く、高窓もあるので明るく、開放感がある。
  • 何かと便利なカウンターテーブル。6人分の椅子付きで、料理や食事、作業台にもなる。
  • デッキは雨の日もバーベキューやDIYの作業にも使える。
  • 8畳間は、子供や孫たちが泊まりにきたときのゲストルーム。
  • 普段、寝室に使っている東側の6畳間。
  • お風呂場は広すぎるくらい。洗濯機が置いてあった。お風呂場は広すぎるくらい。洗濯機が置いてあった。
  • トイレはウォシュレット付きだったので快適。
  • 引き渡し直後は、木々が生い茂り建物がよく見えなかった。
  • コケモモの典型的な自生場所は乾燥しているところ。別荘の周りや庭にもたくさん生えている。
  • 引き渡し直後のうっそうとした庭の草木を刈り取り中。
  • リビングのFF式ファンヒーター。外付けの石油タンクから自動で給油できるので便利。
  • 建物北側にある水回り部分。水道・排水の配管にも故障がなかった。
  • 石油(灯油)給湯式の温水器。比較的新しいものだった。
  • ウッドデッキには灯油タンクが置いてある。
  • 屋根塗料の一斗缶を背負って運んでいるところ。2缶買って2度塗りした。
  • 床下に潜り、土台をジャッキアップして傾きを調整した。
  • DIYで屋根塗装ができたのも、平家で勾配が緩やかだったおかげ。
  • 別荘地内は外との出入りが少ないので、気楽に散歩を楽しめる。
  • この地域で降る雪はパウダースノーなので、水分が少なく軽い。
  • 水戸では一家に車1台で暮らしていましたが、ここでは知り合いの紹介で軽トラックを安く譲っていただいて、夫婦で2台です。冬はスタッドレスタイヤだけでは心許なく、乗用車も中古の4輪駆動に替わりました。
  • 地元のお店では新鮮な野菜が手に入る。産地ならではの味と安さ。
  • 熊笹の葉っぱで包んで笹団子をつくった。
  • 四季折々の自然の恵みが楽しめる。おとぎ話に出てくるようなかわいいキノコはショウゲンジ。
  • 天気のよい日に布団を干し、遊びにくる子供や孫たちを待ち受ける。
  • 「軽井沢倶楽部 ホテル軽井沢1130(イレブンサーティー)」の有料会員になっており、宿泊のほか、日帰り温泉やプールなどもお得に利用できる。
  • 群馬県嬬恋村の風景。

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田舎暮らしの本編集部

田舎暮らしの本編集部

日本で唯一の田舎暮らし月刊誌『田舎暮らしの本』。新鮮な情報と長年培ったノウハウ、田舎で暮らす楽しさ、心豊かなスローライフに必要な価値あるものを厳選し、多角的にお届けしています!

Twitter:@inakagurashiweb

Instagram:@inakagurashinohon

Website:https://inakagurashiweb.com/

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